おれの手は血で汚れてしもうた

宮本賢治さんが初めて挑戦した時代劇『おれの手』の続編。単体でも楽しめるが、『おれの手』を先に読むと、繋がりがあって理解しやすい。

岡田以蔵、土佐に生まれ、28歳で打首獄門。
短い生涯に多くの暗殺に関わったとされ、人斬り以蔵として畏れられた実在の人物だ。

その以蔵を主人公に据えたオリジナル作。勝海舟の護衛中、4人の刺客に襲われる。

アクションシーンは宮本さんの他の作品でもお馴染みだが、独特な短いハードボイルドな文体がちゃんばらアクションにピッタリだと言う事に気づいた。

お題の“手”を用いたシーンが、殺伐となりがちなテーマに効果的に生かされている掌編。是非読んで頂きたい。