「人斬り以蔵」として恐れられるようになってしまった岡田以蔵は、幼馴染である坂本龍馬の口利きで、京にのぼった勝海舟の護衛を務めることになり……。
前作『俺の手』に引き続き、以蔵を主人公とした傑作時代物!
以蔵と勝海舟、この二人が出てくる場面と聞くだけで、もうワクワクして仕方がありません!
そんなワクワクに加えて、人斬りとして汚れていく自分の手を見つめる以蔵の苦悩、そして勝海舟の理想とする世界への憧憬、さらにはその理想を現実にさせるためにはやはり「斬る」しかないという悲しき結末……様々な深みのあるテーマが、キリッとした味わいの文章の中に凝縮されております!
是非ともご一読下さい!!!
宮本賢治さんが初めて挑戦した時代劇『おれの手』の続編。単体でも楽しめるが、『おれの手』を先に読むと、繋がりがあって理解しやすい。
岡田以蔵、土佐に生まれ、28歳で打首獄門。
短い生涯に多くの暗殺に関わったとされ、人斬り以蔵として畏れられた実在の人物だ。
その以蔵を主人公に据えたオリジナル作。勝海舟の護衛中、4人の刺客に襲われる。
アクションシーンは宮本さんの他の作品でもお馴染みだが、独特な短いハードボイルドな文体がちゃんばらアクションにピッタリだと言う事に気づいた。
お題の“手”を用いたシーンが、殺伐となりがちなテーマに効果的に生かされている掌編。是非読んで頂きたい。