天気が変わるように、世界も変わる。君となら。

雨乞い神子という不安定な力を持ちながら、主人公は失敗し、切り捨てられ、居場所を失う。けれど出会いによって、力は「信じられるもの」から「使いこなすもの」へと姿を変えていく。

世界が変わったのは、才能が突然覚醒したからではない。
誰と並び、どう向き合い、どう選び直したか――その積み重ねの結果だ。
晴れも雨も嵐も受け入れながら、それでも前に進める関係性が、この物語のいちばんの力になっている。

軽快な語り口と勢いのある展開の奥で、
「世界は変えられる」というよりも、
「変わってしまう世界と、どう生きるか」を肯定する一作である。

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