最大の恐怖とは、「身近な家族に暴かれる秘密」
- ★★★ Excellent!!!
本作は、死後の世界を「デジタル遺品の発掘」という現代的な恐怖として描いている点が印象的です。
記憶の上映室から家族による整理、
パスワード不明による破綻へと至る流れが逃げ場なく畳みかけ、
笑えないブラックユーモアとして強く刺さります。
主人公が完全な悪人でも被害者でもない点も秀逸で、
理解できるが擁護はできない、その曖昧さが強い後味を残します。
誰にでも起こりうる恐怖を突きつけられ、
読後には「自分も少し備えておこうか」と思わされる一作です。