概要
人の子よ。知らなかったのですか?あなたは既に私に捕らえられている。
北の国で侍従仕事をする少年は悩まされている。それは同居人のいびきでも、歯ぎしりでも、寝言でもない。寝ながらそっと、脈を図って来る少女に。少女は王女であった。王女とは、国を治める王の娘である。王女の狂気としか思えない行動に、少年は恐怖し慟哭する。王女は、寝間着姿のまま、少年の口元に耳を近づけて何かを聞こうとする。呼吸である。少年は思う。そもそも鼻で呼吸するため、口で息はしないのだが。しかし、顔面蒼白になる少女を見かねて、少年は口で息をした。というか、である。脈を取るのも下手すぎる。医者やヒーラーの見よう見まねで自由気ままに行動する王女。そんな王女に踊らされる少年の物語。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?