優しい雨と優しい言葉

主人公のキリエは小さな頃嫌なことがあって、雨の中を飛び出した。
公園でひとりびしょ濡れでブランコに乗っていると、知らない男の子が傘をさしかけてくれた。初恋だった。ところが数年後転校生としてきたのは、あの男の子だったが態度がそっけなくなっていて――。

主人公のキリエは両親の離婚により、家の手伝いもしなくてはならず、友達ともあまり遊べない。そんな時には土砂降りの中、傘をさしかけてくれた男の子を思い出して元気を出していた。

転校生として現れた彼は塩対応。
ある日土砂降りの日に公園で傘もささずにいる彼を見つけた。

まだふたりは子どもで、自分の力で生きていくことはできない。
でも、ふとした優しさが誰かの支えになることはある。それが心を揺るがすくらいに。

雨の日、相合傘で帰る日にキリエは言う。
「いいお天気だね」
「どこがだよ」
これに対するキリエの言葉もまた温かい。

雨が降っているのに、心は温かくなる。そんな素敵なお話でした。

人は、根本的な解決にならなくても、寄り添ってくれる人がいれば幸せになれるのかもしれません。

オススメです!
ぜひ読んでください…!

その他のおすすめレビュー

深山心春さんの他のおすすめレビュー869