「人生一度きり、やりたいように生きたい」。そんな願いを叶えるため、田舎の古民家へ移住した一家。
広々としたリビング、温かいコタツ、そして夢だった自然豊かな暮らし。しかし、その平穏な日常の足元には、かつての住人が遺した「負の記憶」が深く根を張っていました……
物語は、DIY中に見つかった床下の隠し扉から急速に加速します!
偶然聞いてしまった、土地に伝わる不吉な伝承が、単なる迷信を超えて一家を蝕んでいく過程は、背筋が凍るようなリアリティを放っています。
古民家ホラーの醍醐味である閉塞感と、土着信仰の不気味さが見事に融合した一作。
読み終えた後、あなたの家の床下からも「何か」の唸り声が聞こえてくるかもしれませんよ〜!
全7話の短編です。
各話がコンパクトにまとまっているので、とても読みやすいです。
だからといって侮ることなかれ。本作はれっきとしたホラーなのです。
念願叶って古民家に引っ越してきた親娘三人は、スローライフを楽しむべく、DIYに勤しむのですが、その過程であるものを発見してしまいます。
そこにあったものとはいったい?
とあるお婆さんから、古民家にまつわる恐ろしい話を聞かされます。
おぞましい惨劇が目の前で繰り広げられる。そんな直接的な出来事はありませんが、背筋に冷たいものが這い上がってくるような恐怖感が文章の端々に潜んでいます。
じわりじわりと恐怖に蝕まれていく親娘、といってもなぜか一人だけ平然としているのですが。
そして、遂には可愛い娘に魔の手が。
救いがないわけではない。お婆さんから聞かされたとおり、一か八かでそれに賭けた先で待つものとは。
余韻を残す終わり方に、いったいどうなっていくのだろうと考えさせられます。
ホラー好きの方はもちろんですが、個人的に少々苦手な方でも大丈夫だと思いますので、是非とも読んでみてください。
麻美は夢のスローライフの実現のために、一家である古民家に引っ越してくる。ところが初日から不可解なことがおきはじめて――
淡々と端正な筆致で語り進められていく本作。
違和感はだんだん違和感ではなくなっていく。
パートの先輩から聞いた前の家主たちの話、農作業していた女性から聞いた話。そのすべてがあるひとつの真相へと繋がってゆきます。
じわじわと忍び寄る恐怖、日常が非日常になる恐怖。ホラーや民俗学が好きならぜひ読んでください。とてもリアルに描かれています。
ラストはこれからどうなるんだろうと、いろいろ思いを巡らせる余韻があります。
オススメします…ぜひ!!