何のために料理する、よりも誰のために料理する?が多くなってきた人に、なんだかグッとささるコチラ。彼とさよならして、思い出と共に丁寧に作られていく油淋鶏。それだけのユッタリしたお話なのですが丁寧な文体とリズムを通してしっかりと心に区切りがつけていくそのさまが見事に描かれています。誰のため?そんなの自分のため。美味しいものは美味しいのだから!と思える良作。ご飯を作ることの多い人にこそ読んでいただきたい作品です。
胸にキュンキュン来ます。甘く切なく香るお醤油の香りに、きっと貴方も涙を浮かべながら、お腹がすいてキッチンへ向かうことでしょう。彼への気持ちを咀嚼して、そっと飲み込む。彼女の心の動きの描写が、たまらなく好きです。
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