絶対に負けられない戦いがございますの

 マウンティング。
 それは己の価値をかけたバトル。

 あなた方は指をくわえて、羨しがっていればよろしいの。
 選ばれし者にしかできない競技なのですから。

 報酬は、下々からの羨望のまなざし。
 爪に火を点すような苦労をしてでも、この瞬間にこそ意味がありますわ。

 ――――あら。
 ライバルがいらしたわね。

 けれど絶対に負けなくってよ!
 ええ、お母様の名にかけてでも。



 ……というような感じでしょうか。

 友人の結婚式に招待されたセレブリア。四大貴族のご令嬢です。
 国内屈指のマウンティストである彼女が、このチャンスを逃すハズがありません。
 あまたの猛者の膝を土につけたマウント技で、受付の主役になろうとします。

 いやはや、この芸の細かさ。
 ストイックかつ熟練の域に達したテクニックに、ゲラゲラ笑わずにはいられません。
 
 しかし主役候補は彼女だけではありません。
 東西南北から集結したマウントお嬢様たちの、華麗なる競争の開幕です。

 強烈なシナジーによって生み出される、多種多様なマウンティング。
 矮小なレビュワーは、指をくわえて見ているしかできませんでした。

 さてさて。
 今回のマウンティング大会の勝者は?

 やっていることは卑しいものの、みんなにすごく親近感がわきました。
 とても面白かった。
 オススメです!

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