白い布切れ越しの日常。
- ★★★ Excellent!!!
妻が死んだ。
火葬を終えて独りアパートへと帰り、
脱力感に苛まれ果てた抜け殻の様な身体が
喪服を着替える事も忘れて、畳の上に
座り込んでいる。
二人で暮らすには少し手狭のアパート
いずれ、子供も生まれるだろう。
もっと広い家に住もうと考えていたのも
束の間のこと。
白い布切れに覆われた 妻。
特売だったからと、台所で肉じゃがを
作る匂いがする。
今日一日、全く何も喉を通らなかった。
さあ、食べましょう。
白い包みの向こうから。
美味しい夕飯が並ぶ。妻が微笑む。
テレビのナイターが湧く。
卓袱台の上には白い布に包まれた
骨壷。