そして、聞こえない声。聞いてもらえない声。それは誰?
家族団欒の温かい風景。その中で「わたし」だけは冷めた目線で見ている。
「わたし」だけはそれが悍ましい儀式だということを知っている。
しかし、家族は気づかず、「わたし」を見ず……。
お正月の微笑ましい家族の交流を舞台に、奇妙な惨劇が行われていた。家族一人一人の息遣いさえ聞こえそうなほどの精細でリアルな筆致で、凄惨な物語とともにお正月朝の清々しい空気感が語られる。
まさしくお正月スプラッターホラーの決定版。この温度差をあなたは受け入れられるだろうか。