沈黙が、冬になる瞬間を見た。
- ★★★ Excellent!!!
真冬へ向かう気配を、静かに、切り取った詩です。
雪雲、薄墨色の空、枯れ木、身を潜める鳥たち。
世界全体が呼吸を抑え、「その時」を待っている描写がとても美しいです。
言葉数は抑えられているのに、視界がゆっくりと狭まり、冷えが降りてくる感覚が確かに伝わってきます。
その中で際立つのが、唯一『熱』を語る、真っ赤なスポーツカー。
自然の静謐さと、人の営みの象徴が一行で鮮やかに対比され、詩に体温が生まれる瞬間でした。
最後の言葉に向かって綴られる鮮やかな軌跡を、ぜひ。