教科書では語られない義経たちのリアル
- ★★★ Excellent!!!
源頼朝と義経、それぞれの胸の奥にある「素顔」に迫るこの作品は、歴史の教科書では味わえない、人間らしい葛藤や切なさが瑞々しく描かれています。兄弟の情や忠義、別れの苦しみ、そして最後の瞬間まで交わされる和歌――その一つ一つが、まるで物語の登場人物たちの心の鼓動として伝わってきます。
特に義経と静御前、そして弁慶とのやりとりは、静かな雪景色や川のせせらぎとともに、哀しみや温もりがじんわりと染みわたるようでした。 義経の冷徹さの奥にある人間味や、弁慶のまっすぐな忠義、静御前の深い愛情は、どこか現代にも通じるものがあり、歴史に詳しくなくてもぐっと引き込まれるはずです。
重厚な歴史ドラマが好きな方や、人物の心の動きを丁寧に味わいたい読者には特におすすめしたい作品です。時代を超えた絆や決断の重みを、ぜひ物語を通して感じてみてください。