源頼朝と義経。歴史に翻弄されながらも懸命に生きた者たちの一面を見る物語

――第二話までの感想――

1185年、後白河法皇が『義経追討の宣旨』を出し、それに従い、血の繋がった実の弟を討つ命を出す源頼朝。表向きは非情な顔を見せる頼朝ですが、彼の内面は計り知れません。

第二話では源義経と静御前の吉野山別れが、雪景色と切ない心理描写で美しく描かれています。
静が義経に妊娠告白をして涙を流す場面では、史実の和歌を活かしつつ、現代的な繊細さで描写されていて、鋭く胸を刺します。
情と非情の二面性を持つ頼朝と義経は、実はよく似ているのかもしれませんね。


切なくて綺麗で、読後には雪が待っているような余韻が残りました。

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