概要
株式投資は魅力的だが、深入りすると危険――。
父親から投資を教わり、高校時代から「ゆるく」知識を蓄えてきた石動楔。
大学生になり、念願の口座を開設した彼は、株主優待をまったり楽しむ
『ゆるゆる株投資サークル』へと入部する。
「このサークルに入って良かった」誰もがそう思い、文化祭で株の基礎を解説する日常。
……だが、そんな「ゆるゆる」な日々は、大学2年で終わりを告げる。
三角関係の裏で手渡された、未来の株価が機械的に羅列された不気味な『赤い本』。
アメリカで爆誕した、常識の通用しない『狂人理論大統領』による市場の乱高下。
そして、すべてを揺るがす『大震災』と、それによって背負ったハンデに苦戦する就職活動。
現代ドラマの皮をか
攻めた作品をお届けしようと思っているので、よろしくお願いします
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!株と青春が、人生をほんの少しずつ動かしていく物語
株式投資が題材なので、もっと数字や専門用語が前に出る話かと思っていたんですが、実際はかなり青春もの寄り💫
主人公の楔は株が好きで、企業や相場を見るのも好き。でも「投資で一発当てて人生逆転!」みたいな方向には行かないんですよね。
配当や株主優待を楽しみながらも、損をする怖さや、市場は思い通りにならないこともちゃんと知っている。この距離感がいいですね!
高校時代から大学へ進み、サークル、恋愛、文化祭、就活と、普通の若者らしい生活がどんどん増えていく。
その中に株が自然に混ざっているので、「投資小説を読んでいる」というより、株が好きな若者たちの人生を追っている感覚に近いです。
特にタイトルの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!~「楽しいけど甘くない」という誠実さ ~
株式投資を題材にしたラブコメという組み合わせは珍しいですが、本作の魅力はその設定の物珍しさより、父・透の一言に凝縮されています。「楽しいけど甘くはない」――説教でも忠告でもなく、経験者の静かな実感として届くこの台詞が、作品全体の誠実さを象徴しています。
石動楔というキャラクターの特徴が「説明できる男」である点も面白い。株の知識を持ちながら、幼馴染の美玲には素っ気なく、自分でも本気度がわからないでいる。その曖昧さが、高校生らしいリアリティとして機能しています。
「赤い本」編や大統領の関税発言による株価乱高下など、現実の経済ニュースをうまく取り込みながら話が展開していく構成も独自性があります。株…続きを読む - ★★★ Excellent!!!やさしい日常に、選ぶ強さが息づく物語
ウチがまず読者さんにお伝えしたいのは、この作品、株式投資の話やのに、数字の冷たさより、人のぬくもりが先に来るってことやねん。
『ゆるゆる株式投資物語ー配当と株主優待が人生を少しだけ変える』は、株とか優待とか聞くとちょっと難しそうに思える人にも入りやすい作品です。
学園生活があって、家族の食卓があって、幼馴染との気安いやり取りがあって、その日常の流れの中に、株式投資という題材が自然に置かれてるんよ。
せやからこの作品は、「投資を知ってる人向け」だけの話やないんです。
むしろ、何かを選ぶことにまだ迷ってる人とか、将来ってなんやろってぼんやり考えてる人とか、そういう人のほうが、ふっと入り込みや…続きを読む