概要
日露戦争後の日本が、大陸ではなく海を選んでいたら―
もし日本が、「領土」ではなく「海と経済」で大国を目指していたら。
明治十八年。本来なら幼くして死ぬはずだった皇族、北白川宮延久王は生き延びた。十歳の時、父・能久親王を台湾で失った彼の胸に残ったのは、一つの疑問だった。――国を強くするために、なぜ人の血と領土が必要なのか。英国で海運、港湾、銀行、保険、造船を学んだ延久は気づく。
最強の兵器は、戦艦ではない。戦艦を浮かべ続けられる「国そのもの」だ。
満州鉄道にはアメリカ資本を入れ、朝鮮を併合せず、北樺太の石油は軍隊ではなく契約で得る。
敵国を滅ぼすのではない。相手にも利益を持たせ、戦争をすれば双方が損をする仕組みを作る。
しかし、経済だけで戦争は止められない。皇族でありながら政治を支配せず。首相にも大臣にもならず。ただ、人と国と利益をつなぎ続けた
明治十八年。本来なら幼くして死ぬはずだった皇族、北白川宮延久王は生き延びた。十歳の時、父・能久親王を台湾で失った彼の胸に残ったのは、一つの疑問だった。――国を強くするために、なぜ人の血と領土が必要なのか。英国で海運、港湾、銀行、保険、造船を学んだ延久は気づく。
最強の兵器は、戦艦ではない。戦艦を浮かべ続けられる「国そのもの」だ。
満州鉄道にはアメリカ資本を入れ、朝鮮を併合せず、北樺太の石油は軍隊ではなく契約で得る。
敵国を滅ぼすのではない。相手にも利益を持たせ、戦争をすれば双方が損をする仕組みを作る。
しかし、経済だけで戦争は止められない。皇族でありながら政治を支配せず。首相にも大臣にもならず。ただ、人と国と利益をつなぎ続けた
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