気付けば酔って踊って──すべてが終わっていた

冒頭から正論で論破しているけど血にまみれた男。

もうすでに危うい色香に狂わされそうになる。

奴隷の少女を助けようという彼は紳士にも見えるし、悪魔にも見える。

月の無い夜が浮かんだ。

ネオンだけが照らす夜道を歩く二人の間に漂う甘くも苦い空気はカクテルのよう。

たどり着いたのはお城ではない。お屋敷でもない。

ただ、静かにジャズの「フライ・トゥ・ザ・ムーン」が聴こえてくる。

もうこの時点で世界観に酔ってしまっている自分がいる。

足元にはガラスの靴ではなく、カクテルのようなシャンパンゴールドのハイヒール。

踊り出した心が次のページを開いたときは──すべてが終わっていた。

まさに余韻が秀逸のこの作品!

ぜひ一度拝読してみてください!

万人にお勧めできます!