あの二人の正体まで明かされるって!

卵でのっぺらぼうを連想するのは、さすが黒澤さんだと思う。何せこの作者の妖怪とか怪異とか都市伝説とかに関する造詣の深さといったら半端ないから!

のっぺらぼうが探し物をしているふりをして人を驚かせて楽しんでいた。ある日声を掛けて来た少女を驚かそうとしたら、家に連れて帰られてしまう。

顔が潰れて死んでしまった少女の父親の幽霊にされてしまったのっぺらぼうが違うと言っても少女とその母親は聞かない。

何故のっぺらぼうは父親の幽霊にされてしまったのか!
意外な展開に、なるほど!といつもながらの上手い種明かしにきっと唸ることでしょう。各所に張られた伏線がどんどん回収されていってスカッとすること間違いない!

最後に出てくる超有名なあの人達に結びつけて行くセンスもさすがです!
年の瀬にのんびり楽しむのにぴったりの掌編。おススメです!

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