母になるということ
- ★★★ Excellent!!!
これはすごい。
「卵」のテーマでいろいろ読んできましたが……
現状一番惹きつけられました。
ページを捲る指が止まらない。
どうなってしまうんだろう?
こんなふうに熱中して物を読んだのは、久しぶりな気がいたします。
主人公は、「卵黄欠乏症」という病気を患っており、
本来赤子が産めません。
しかし、愛しい人との間に子供が欲しくなりました。
本来、与えられない物を欲しがってしまう。
そのような人間の欲望にはリスクがどうしてもつきものです。
最新科学によって、自分にも赤ちゃんが産める可能性が出てきたということでした。
しかし、それは、自らが人体実験のモルモットになることを意味します。
出産の孤独。
そして、経験者が誰もいないことへの不安。
さらに言えば、医学のために非検体となる動物への倫理。
色々なことを考えさせられるし、描写の一つ一つがとにかく
「リアル」なんです。
山本先生はおそらく男性なのですが、「本当か!? だとしたらすごいな!!」
と感心させられてしまいました。
これはすごいですよ!
ぜひ、ご一読を!!