概要
「一粒=一秒」と仮定してください。あなたの世界認識が書き換わります。
砂時計を、あなたはまだ「砂」として見られるか。
収蔵庫で行われる淡々とした登録作業は、ある一点から狂い始める。
備考欄に書かれた言葉が、読む者の脳内で同じ仮定を起動する。
これは収蔵品の登録作業から始まる、思考の感染記録。
収蔵庫で行われる淡々とした登録作業は、ある一点から狂い始める。
備考欄に書かれた言葉が、読む者の脳内で同じ仮定を起動する。
これは収蔵品の登録作業から始まる、思考の感染記録。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「これは物語ではない。思考が“起動”する標本だ。」
読み始めは静かで、ほとんど事務的です。
博物館の収蔵庫、分類作業、淡々とした語り。
けれど途中から、読者の足元がわずかにズレ始める。
砂時計を「時計」と呼ばない、という一瞬のためらい。
そこから、この作品は読むものではなく、踏み込むものに変わります。
時間を「測る」道具ではなく、
時間が起きてしまう地点として捉え直した瞬間、
読者自身の思考もまた、同じ手順で動き出す。
怖さは叫ばない。
説明もしない。
ただ、分類し、隔離し、ラベルを貼る。
その行為そのものが、じわじわと感染してくる。
読み終えたあと、
砂時計を見る目が、ほんの少し変わってしまう。
そしてその変化が、もう戻らないことに…続きを読む