冒頭のイベントで死ぬ運命の「モブキャラ」に転生してしまった主人公が、どうせ死ぬならと思いきり暴れまわる——そのシンプルながらも最高にテンションの上がる設定が、この作品最大の魅力です。
ゲームの世界観を把握した上で、死の瞬間に全学生へ向けて放送しながら戦う第一話のシーンは圧巻。命を使い切る潔さと、それを見守るヒロインのやり取りが絶妙なテンポで描かれています。ハードコアSFとして設定の作り込みもしっかりしており、宇宙艦隊戦の重厚さと主人公のぶっ飛んだキャラクターが見事に融合した、読んでいて思わず声を上げたくなる一作です。