さあこれからは、未知がミチミチに詰まった日常を過ごそう!
- ★★★ Excellent!!!
俺は願った。
どうか時間を、もっとゆっくり感じさせてほしい。
その願いは神により叶えてもらえることになった。
壊れた祠を整えた報酬として叶えてもらったのだ。
物語は示す。
結果として、主人公の時間の経過が遅くなった訳ではない。
神様が着目したのは〝ジャネーの法則〟
しかし、その方法は想定外。
主人公の一日に、確率的に経験しないはずの出来事まで発生させたのだ。
主人公の日常には、ドンドンとイベントが詰め込まれる。
出来事の乱立で、一日が膨れて延びる。
そう感じるようになった。
もはや主人公には、起きなくていい出来事を体験せずにいることは許されない。
笑える。
でも無邪気には笑えない。
乾いた笑いと同時に恐怖がある。
人生は体験の連続である。
そして、過剰な体験は攻撃である。
読む者は、そう実感できる。
本作は人生の密度を問う。
笑いと違和感とともに、読むものへ問いかける。優れてシュールなホラーコメディである。