1年後に発生する断罪イベントの夢をみて、自分が乙女ゲームの悪役公爵令嬢ヴィクトリアに転生してしまったことを自覚する主人公。
破滅回避をするべく、王子ヒルメスとの婚約解消と、自立するための資金計画、聖魔法の取得、体力づくりに励むことを決意します。
そんな中で校内で出会う、冒険者シグルドとの関係値がとてもよい!
月の女神と称されているヴィクトリアとは身分の差があり、気軽に名前すら呼ぶことも許されない・・・
ですが、校内で鍛錬に励むシグルドにヴィクトリアは声をかけ続け、剣を習いたいという無茶なお願いをします!
そうして関係が深まった頃、王子の婚約者であるにもかかわらず、
冒険者と交流を深めているという疑いをかけられてしまいます。
ヴィクトリアはシグルドを守るため、苦しい嘘をつきます・・・ここが本当に切なかった!
運命に翻弄されながらも惹かれあう身分違いの二人が、どんな結末を迎えるのか――。
とっても素敵なお話でした。
(王道ではなく邪道を行く!乙女ゲームの悪役令嬢に転生する女主人公4選/文=一ノ瀬亜子)
転生前に嗜んでいた乙女ゲームのヒロインに転生した事から、バッドエンドを回避すべく婚約者の王太子と距離を取り、人気の無い場所で剣術の稽古に励む一生徒で冒険者を名乗る彼に、逃亡の手助けや剣術を習う内にお互いが惹かれ合い、逃避行を画策するも、ゲームの展開通りに進まず王太子と結婚式を挙げるに至り、その披露宴パーティーの場に竜を従えて彼が現れ、彼女を攫っていくエンディングに、まるで映画の『卒業』を彷彿されるシーンに感動しました。
ヒロインが一瞬彼の手を取らず王太子妃に収まるのかな、とも思える戸惑いを感じる演出も素敵でした。