西中卓球部（中学の卓球）仮称

※　プロローグと本編では書き方を変えてます。

　中学一年の天城大樹（あまぎ　ひろき）は、西中卓球部に入部した。
　経験者でも天才でもない、ただ卓球が好きだった。
　始まる青春、希望に満ちた未来

　しかし学校の練習は走り込みばかりで、思うように上達できずにいた。

　そんなある日、父と久しぶりにラケットを交えることになる。
　小学生の頃は勝てた相手――そのはずだった。

　父は、大樹の全力のドライブすら軽々と打ち返す“化け物”だった。

「お前の基礎、全部間違ってる」

　父の一言で、大樹は自分が信じてきた練習に疑問を抱き始める。
　学校のコーチの教えは本当に正しいのか。
　自分はこのままでは強くなれないのではないか。

　大樹が頭角を現し始めた頃、部の空気は少しづつ歪み始める。

　仲間…続きを読む