信じる気持ちは、どこまで自分のものなんだろう。

最初から、ずっと違和感が付きまとう話です。
何かがおかしい、と感じ続けるのに、その正体がはっきりしない。
神なのか、人なのか、救いなのか、操作なのか――読み進めるたびに違和感の形が二転三転して、なかなか掴ませてくれません。
気づいたときには、どこまでが信じていいものだったのか分からなくなっていて、その感じが強く残りました。

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