近未来SF×刑事×バトルアクションが見事にinterlock!!

警察の特二課刑事と謎多き青年、そしてフィンランドから来た少女を巡る緊迫の攻防。
序盤から黒服サングラス集団との対峙、刑事コンビの軽妙な掛け合い、そして一気に空気を変える戦闘シーンへと、テンポの良さが光ります。

特に印象的なのは、人形使い(パペッティア)・アスカマサキの登場と、相棒である機械人形メリアルの描写で、30センチの小さなボディに精巧なメカ関節、微かなモーター音――そのビジュアルと動きが鮮明に浮かび、初登場シーンのワクワク感。

シリアスな状況の中に挟み込まれるユーモアや会話のキレも心地よく、ハードすぎない読み味でページが進むのもこの物語の魅力で、近未来SF、バトルアクション、バディものが好きな方はもちろん、「人形」「機械」「相棒」という言葉が気になる読者様にも強く刺さるはずです。

これから明かされていくであろう組織の正体と、少女ユスティーナを巡る運命から目が離せません。

導入からしっかり掴まれる、期待値の高いSFアクション作品です。