読み進めるほどに輪郭を現す本格SF小説です!
- ★★★ Excellent!!!
勇者と魔王の最終決戦から始まり、舞台は現代日本・新宿へと一気にスライドし、夢を通して勇者とつながっていた高校生・真琴と、次元転移によって現代に現れた“勇者”。
トラックを両断する異世界の剣技と、防衛省・自衛隊が合理と現実で対応する描写が心地よく噛み合い、「もし本当に異世界存在が来たら?」というSF的想像力を刺激されます。
派手な戦闘だけでなく、勇者とキターラの別れ、真琴の胸に残る夢の記憶など、感情面もしっかり描かれていて読みやすい!
異世界要素を入り口に、SFとしての問いとスケールを楽しめる、都こんぶのような味わい深い物語。
ぜひおすすめしたいです!!