それは、ちょっとした大冒険の第一歩
- ★★★ Excellent!!!
タイトルでいかがわしいことを想像した、心の汚れた大人は私です。
日が昇って朝になり、やがて沈んで夜になる。
日の光の代わりに闇が世界を包み、街灯や建物から漏れる光が僅かばかりに世界を照らす。
そんな当たり前の光景が、まだ「非日常」に映る頃合いの、なんと微笑ましいことでしょう。
忘れかけていた、「あの時のキラキラ」を味わったかのようです。
思えば、自分は割と厳格な家庭だったため、夜中に出歩くということ自体が大分成長してからだった気がします。
その頃になるともはや夜に特別感など感じなくなって、ただ「遅い時間だな」くらいの気持ちしか浮かばなかったですね……。
そう言う意味では、本作の主人公が少し羨ましく感じます。
幼き頃、ちょっとした大冒険で感じたワクワクを、本作で感じ取ってみてください。