やくちょくでしゅよ。

幼いが次代の王とそれに仕える少年の物語。前者は4〜5歳の幼な子、後者は14〜15歳の少年。そこにははっきりとした主従の関係が存在する。

幼な子の性別がわからないが、どっちでも構わない。少年同士なら、BLの要素を想像するかもしれない。そうでないとしてもそこに大人の男女のドロドロした淫靡さを勘繰る要素はない。

そこにあるのは少年の幼な子への献身的な愛と慈しみ。
愛嬌のある幼児言葉が幼な子の愛らしさを際立たせ、物語に彩りとリズムを添え、幼な子に愛おしささえ抱いてしまう。

美しい文章で綴る優しいファンタジー掌編。おススメです♪

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