淡々とした記録形式がそのまま登場人物の精神の崩壊を描き出しているところが素晴らしい。日数が進むごとに会話は短くなり、冗談は消え、やがて言語すら崩れていく。その変化が説明ではなく“記録の劣化”として示されるため、読者は彼らと同じ閉塞感を体験する。また、どれほど状況が悪化しても「星が綺麗だね」という言葉だけが繰り返され、星が救いであり狂気の象徴でもある二重性が強烈な余韻を残します。
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