概要
これは占いをしてくれる機械。ワシが自分で占うよりも当たる。
ここに登場いたしますは、何をやっても裏目にばかり出てしまうという、実にツイていない男。ある冬の寒空の下、男がトボトボと家路についております所、ある易者に声をかけられます。完成したばかりの「自動占卜装置」で占うというその易者、自信満々で「占いが当たったと思ったら、後で金を払いに来ればよい」と男を誘います。胡散臭いと思いながらも、男は物は試しと占ってもらうのですが……
落語協会主催「第22回 2025年度 落語台本・脚本募集」に応募していた作品を、カクヨム用に修正。
さらっと読んで、くすっと笑っていただくだけのモノでございます。どうぞ一席、お付き合いくださいませ。
落語協会主催「第22回 2025年度 落語台本・脚本募集」に応募していた作品を、カクヨム用に修正。
さらっと読んで、くすっと笑っていただくだけのモノでございます。どうぞ一席、お付き合いくださいませ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!そうだよね、これは落語なんだよなあ、とひたすら頬が緩みました
SF(すこしふしぎ)でもあって、同時に落語でもある。この雰囲気がとても楽しい作品でした。
主人公は、道を歩く途中で占い師に声をかけられる。特に気にもしてはいなかったが、「金運」の卦が出ていると言われた直後、「ちょっとしたラッキー」が彼の身に起こる。
これは信憑性があるぞ、とその後も占い師のもとへ通うことになるが……。
この後どうなるのだろうと、先がとても気になりました。「金運」が絡んで「同じ柳の下のどじょう」を狙おうとする。
「定番としては何か痛い目を見そうなイメージもあるけれど?」なんてことも考えつつ。
そしてラストまで読み、「ああ、なるほど!」と頬が緩みました。
た…続きを読む - ★★★ Excellent!!!こ、れ、は、面白い! お見事!
創作落語の名人、山本倫木さんの、カクコン参加作です。
相変わらずの見事なお手並み。さすがと唸らされるベテランの仕事です。
これ、このまま落語の台本になりそうですね。
ネタバレがアレなんで、ストーリー紹介はちょっとにしておきますが、さえないサラリーマンの主人公が、あるとき易者に呼び止められ、「金は要らん。当たったら払ってくれ」と不思議なことを言い出します。
易者が、東芝のマークの入った、自動占卜(せんぼく)機で占いますと、あら不思議、そのとおりお金が儲かるでありませんか。
すっかり感心した、男は、上客となって毎日通うようになりますが。。「ん? あれ?」と気づいてしまうのです。
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