世界を滅ぼす予言とは? 東京の地下に潜む闇と、少年と少女を待つ運命
- ★★★ Excellent!!!
冒頭から一気に心を掴まれて、ずっと「この先で何が起こるのだろう」と続きが楽しみでならない作品でした。
プロローグの段階で、「あいは」という人気Vtuberによって世界が滅ぼされそうになったこと。そして「ラヴィーズ」なるものがタブーになっていること。まるで「悪魔」のような存在がいたらしいと示唆され、過去に何かがあったらしいことが見えてくる。
そして時は遡り、高校のミステリー研で活動する颯馬や莉乃、顧問の綾先生らの物語が紐解かれる。最近は「上野の地下で活動する秘密結社がある」という都市伝説もあるらしく、颯馬たちはその詳細を探ることに。
この辺りの道具立てがもうとにかくワクワクしました。「東京の地下に眠る謎」や路線の話、上野の不忍池の話。
東京の地下や歴史の話というと、昨年ヒットした『都市伝説解体センター』だとか、二十年ほど前に放映されていたProduction.I.Gの『御伽草子』とかでも取り上げられていたのを思い出します。
身近な場所にはひそかに思わぬ『闇』が眠っているかもしれない。そんなロマンと共に紐解かれる謎がとてつもない魅力を醸し出してくれます。
ストーリーを追う中で見えてくる、颯馬や莉乃にまつわる秘密。二人がやがて知ることになる自身の宿命。謎めいた『ラヴィーズ』や『あいは』の謎。
複数の要素が絡み合っていき、手に汗握るような展開にずっと心を掴まれっぱなしになります。
颯馬と莉乃のこれからはどうなっていくのか。プロローグで提示されていた「世界の危機」とはなんなのか。
壮大で切実で、強く読者の感情を揺さぶってくれるストーリー。一気読み必至の傑作です!