気づいた時には、「ておくれ」だったよね? と読んだ後に誰かに問いかけたくなりました。
糸葉は大好きだった伊吹が変わってしまったことに悲しみを覚える。
伊吹は家族と一緒に「青森」へ出かけ、その先で災厄に襲われてしまった。
家族を失ったことで人が変わったようになってしまった伊吹は、糸葉の将来だとか努力まで軽く否定するような人間になってしまう。
そして、彼とのそんなやり取りを続ける内に……。
「変わってしまった彼」に対して悲しみを覚える話かと思ったら、話はまさかのとんでもない方向に。
重い心情を綴った話だとして感情移入させた先で、「思わぬ罠」にかけて足元をすくってくる感じ。
こんな形で話を持っていかれたら、きっとほとんどの人がその「ルール」を踏まされる形になったに違いない。
きっと誰も予想できない「思わぬ恐怖展開」。
「ておくれ」だと、言われた後には、もうやはり「ておくれ」だったのかもしれない。
読み終わった後、ひたすらそう言いたくなる。「なぜか」は本作を紐解いて確かめてみてください。