上野第●高校ミステリー研究部。
彼らの学園祭のテーマは「上野公園の地下に秘密結社は存在するのか?」というもの。
その謎を追求するなかで、闇に潜む様々な真実が明らかになります。
部活動の和気あいあいとした雰囲気から一転して、スリルのある展開になることも!?
何気ないものなど、たくさんの伏線が張られています。
散りばめられていた謎が少しずつ繋がっていき、ひらめきの快感を味わえること間違いなし!
ミス研メンバーの関係性に大きな影響を与えるほどの衝撃的な事実が明らかになることもあります。
要所要所に置かれている「◆伴のメモ」は、事のなりゆき、これまでにわかったこと、現時点でまだわからないことが端的にまとめられているので、ストーリーを理解度をググっと押し上げてくれます。とても親切な設計です。
――人気Vtuber【あいは】の恐ろしい予言。
――不忍池の座標に隠された秘密。
――ラヴィーズとはいったい何なのか。
真相を追うことは、遊びでは済まされない!
ミステリー好きなら読んで損なし、むしろ読まないと損のオススメ作品です!!
ミステリー研究部の主人公たちが、都市伝説の中から選んだ今年のテーマは、
「上野公園の地下には秘密結社があるらしい?」
実在する場所や廃駅を織り交ぜながら進む調査は、
最初こそ、ただの都市伝説巡りに見えます。
けれど、謎を追うにつれて、少しずつ違和感が混じり始めます。
最初は普通に見えていた登場人物たちが、謎を追うにつれて少しずつ別の顔を見せ始め、ただ観測している側だったはずの彼らが、いつしか物語そのものに絡め取られていきます。
バラバラだった点が線へ変わる感覚。
その瞬間の気持ちよさを、ぜひ体験してほしい作品です。
紹介文にあった、
真実を知ったら最後、あなたはもう元の世界には戻れない……
まさに、その言葉通りでした。
冒頭に描かれる、ある家族の花見風景。
読んでいる時は何気ない場面に見えたその描写が、最終話まで辿り着いた瞬間、まったく別の意味を持ち始めます。
さらに目次を見ると、第1話は2026年。
そして第2話からは、2025年のエピソードを経て2026年へ向かっていく構成になっています。
つまり、第1話は「すべてが終わった後」の話。
……なのに、まだ終わっていない。
なぜそう言えるのか。
ぜひ最後まで読んで確かめてほしいです。
ラストで作者が置いていった反転に気づいた時、思わずもう一度、第1話へ戻りたくなりました。
上野第●高校ミステリー研究部の伴颯馬くんと、中村莉乃ちゃん、そして顧問の万田綾こと「あやまん」先生。物語は、彼らが都市伝説 “上野公園の地下に曰くつきの秘密結社が存在する”に興味を抱くところからはじまります。
今どき高校生と顧問の先生が織りなすさわやかな学園物語…、と思いきや、物語が進むほど、不可解な要素がいくつも顔を覗かせます。
予言を的中させるVtuber【あいは】、もふもふの噂、颯馬くん莉乃ちゃんの少しひっかかる家族関係、飄々としたミステリー研究部OB(と、あやまん先生とのあやしい関係)…。
オカルトやミステリー分野の謎解きが醍醐味の本作。
と!言いたいところですが、本質はきっとそこではありません。
この物語最大の謎は、地下の都市伝説ではなく「家族のかたち」そのものだったのかもしれません。人間愛に根差したラストに心打たれ、物語は美しく終結します。
…と!言いたいところですが!!ラストに大どんでん返し。
1話目ではじまることのほんとうの意味が明かされて、読者の不安をかきたてながら物語は終わります。
ですから、1話目は特に、じっくり味わいながら読んでください。
なぜならば、ラストを知ってしまったら、もうはじめて読んだときの景色は見えなくなってしまうのだから…、
都市伝説というものは、なぜこうも人の探究心をくすぐるものなのか。
『上野公園の地下には秘密結社が存在する』
そんな都市伝説を探る二人、颯馬と莉乃。
その先にあるものは、二人の逃れられない運命か。
詩的な表現がすてきな作者、刹那様。
この作品では、それにバイオレンスな描写も融合しておもしろい化学反応を起こしております。
たとえば、宗教団体みたいなとこの信者がある行動時に放った怨嗟の言葉は、狂気を感じながらも頭の中で何度も何度も再生されてしまったり。
まぁ、私が一番頭に残って現実でも使いたくなるセリフは、本作一番のヘンタイさんの某セリフだったりするのですが。
(興味のある方は、私のコメントから探してみてくださいませ)
解明されていく都市伝説と、それに関わる謎。
物語の果てに、あなたは真のヘンタイを知る。
……おっと、間違えた。
物語の果てに、あなたは驚愕の事実を目の当たりにする。
衝撃に備えつつ、この物語を見届けてほしい。
高校の「ミステリー研究部」に所属するちょっと冷めた性格の部長・伴颯馬と、ハイテンションな新入生・中村莉乃、そしてどこか浮世離れした顧問の万田綾。
彼らが学園祭のテーマに選んだのは『上野公園の地下に秘密結社が実在する』という都市伝説でした 。
本作は一見すれば平和な学園生活や家族の光景を描きながら、その裏側に潜む巨大な陰謀や過去の悲劇を少しずつ明らかにしていく非常に構成力の高いミステリー作品です。
また明るいテンポの学生たちの掛け合いの裏で「ラヴィーズ(RVZ)」という不気味な組織の影がちらつく緊張感を常に感じさせる仕掛けも実に魅力的です。
特に注目すべきは顧問の万田綾が時折見せる、深い孤独と憂いです。
彼女の過去にどんな秘密が隠されているのか。
物語が進むにつれ、いくつもの点がつながって線となり、次第に読者は日常という名の結界が音を立てて崩れていく感覚に苛まれていくことでしょう。
本作は巧みな伏線とミスリードで読者を心地よく惑わせ続けるミステリー&サスペンスです。
底知れぬ闇と弾ける青春のギャップをぜひお楽しみください。
初めてのジャンルに毎年挑戦しておられる作者さまです。
一昨年のアイカノ(SF)、昨年のすずなり(ホラー)に続いて、今回は初めてのミステリー!
刹那さまと一緒に毎年新しいジャンルへとのチャレンジ、リアルタイム性はカクヨムの楽しみ方のひとつです!
読む前にやっぱり気になってた。
初めてのミステリーとして、ミステリーらしくはあって欲しいけど、この人しか書けない作風がなくなってしまったら、きっと読む意味を見失ってしまうだろうなって。
だって世の中にはすでに書籍化されている古典が無数にある。らしさがないなら、もうあるベストセラーを読めばいいから。
逆に「らしさ」があるんだったら、そのリアルタイム性って古典にはない魅力です。
作者といっしょに冒険したい。web小説は生き物なんだ。
そして冒頭読んですぐ、あっ「らしい」って思いました。
フレーバーが違っても「この人が書いた」って分かるのは、三作追いかけて初めて気付いた面白さ。洋画みたいな序盤の疾走感や、家族の再生っていうテーマ、目に見えない恐怖、ミステリーなんだけどアイカノを感じるし、すずなりを感じる。
ミステリーとしても面白かった。
ノックスの十戒とか、トリックとか、ミステリーのあれこれは難しくて分かんなくても、謎解きが始まると「ああっ!」なる感じ。あれがちゃんとある!
それも解答の一話前で気づいて「自分で気付いたように錯覚させてくれる」のがよかった!
病を通じて絆が深まるなんて不思議。
身近な人のことですら、本当の意味では何も知らない。信じたり、騙されたり、大変だけど一人では生きられないね。
仕事の合間に読んだら、一日で一気読みしてしまいました。
最後まで読んで、あの穏やかな花見のシーンが、私の中で物語の時系列が反転しました。
私が最も感嘆したのは、AIチャットボット「リリィ」の扱いです。 莉乃が好きな人を尋ねた際、AIが返した「バンダリオンさん」という回答。 作中では誤作動として笑い飛ばされ、私もそのまま流してしまいました。
ところが終盤、17年前のネームタグに刻まれた「V*******N(ネタバレ防止)」の文字を見た瞬間。 あれは最初から真実を告げていたのだと悟りました。
バグだと思っていたものが、実は物語の核心だった。 この仕掛けには唸らされました。
朔夜零司というキャラクターの配置も巧みだと感じました。 「イケメンで優しいOB」「先生との禁断の恋」という表層に私の意識が向いているあいだ、彼が何をしていたのか。
読み返すと、GPSや家具搬入といった不穏な行動がさりげなく描かれていたことに気づきます。 私は完全に「恋愛もの」のフィルター越しに彼を見ていました。
また、スワンボート上の告白シーンと地下トンネル侵入シーンの緩急の設計にも惹かれました。
「静止した巨大な湖面」という凪いだ描写から、「ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーッ」という轟音への切り替え。 静と動の落差が、綾先生の告白の重さと、物語が動き出す瞬間の緊迫感を際立たせていました。
「花は真実。嘘偽りに咲くのなら、それは些細な幻想である」 この一文が、読後もずっと頭に残っています。
構成力のある素晴らしい作品をありがとうございました。
本作は、医療サスペンスとヒューマンドラマ、そして社会的テーマが極めて高い完成度で融合した、唯一無二の物語です。
狂犬病という現実に根ざした題材を軸にしながら、家族愛、倫理、信頼、そして人の「善意」と「狂気」が幾重にも重なって描かれていきます。
一見すると救済の物語に思えたものが、読み進めるほどに静かな違和感を孕み、やがて読者の価値観そのものを揺さぶってくる構成は圧巻の一言で。
キャラクターたちは誰もが人間らしく、正しくあろうとしながらも脆く、その選択一つひとつに強い説得力があります。
終盤にかけて明かされる「真実」は決して派手な展開ではないのに、背筋が冷えるほどの衝撃を残し、読後も長く心に居座ります。
エンタメとしての読みやすさと、考えさせられる深さを両立した、間違いなく記憶に残る一作です!
第二話で描かれている高校のミステリー研究部から、物語が見えてきます。
生徒に人気の可愛い先生と、明るい一年生の女子、マイペースな二年生の男子(先生に説得されて部活動をしている模様)がいて、学園祭での発表テーマについて話し合っている……どうも先生は都市伝説が好きなようで?
そこで話題に上がる、東京の地下に存在する幻の駅、というところで、わーっと持っていかれました。
何それ、気になる! と。
読み進めていくと、日常の風景が変わり始めます。
最後、人気予言者Vtuber【あいは】の言葉が、本当に怖くなります。
この物語の続きをぜひ読みたいと思いました。
僕はそこそこ都市伝説が好きです(笑)。
都市伝説の面白さというのは「視点の変化」です。それは「事実」だと思っていた事を意外なアングルで見る事で、違った形が見える事にあります。
それが正しいかどうかは別問題(ここ重要)。
その「視点」の面白さを楽しむものです。
だから「信じる信じないはあなた次第」という訳です。
ゆえに都市伝説とは、エンターテインメント小説と相性がいいのです。
どんな切り口で物語を紡ぐのか、目新しい視点として読者の興味を引く導線が「都市伝説」という素材により既に確保されているからです。
さて本作です。
東京の地下に存在する幻の駅と予言が当たると大注目される人気予言者Vtuber【あいは】――その謎……。
という導入です。
楽しみ方は二つ!
ひとつはエンタメ小説として一気に読み進める事。
もうひとつは物語に隠された「コード」である情報の精査をしながら、全体像を理解する事。
どちらの読み方をしても、鮮やかなエンディングに舌を巻く事でしょう。
例えるなら洞窟を歩くのに似ています。最初は徐々に進んで、曲がり角などで進行方向に頭を迷わせつつ、奥に進めば進むほど険しさが増し、一気に落下してとんでもない場所に辿り着く。
そんな「冒険」をこの都市伝説小説で体験出来ます。
最後に、小説の楽しさは登場人物達が生み出すケミストリーです。ここに登場する人物達全てが生み出すケミストリー、その面白さが都市伝説的要素により「魅力的に倍加」してゆく様を読者は目撃する事になります。
お勧め致します。
一見するとマニアックな材料である「都市伝説」。それを見事にエンタメ小説にカテゴライズさせる事で、驚く効果と巧妙な演出を生み、爆発力のある「真実」と「結末」に到達できます。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
冒頭から一気に心を掴まれて、ずっと「この先で何が起こるのだろう」と続きが楽しみでならない作品でした。
プロローグの段階で、「あいは」という人気Vtuberによって世界が滅ぼされそうになったこと。そして「ラヴィーズ」なるものがタブーになっていること。まるで「悪魔」のような存在がいたらしいと示唆され、過去に何かがあったらしいことが見えてくる。
そして時は遡り、高校のミステリー研で活動する颯馬や莉乃、顧問の綾先生らの物語が紐解かれる。最近は「上野の地下で活動する秘密結社がある」という都市伝説もあるらしく、颯馬たちはその詳細を探ることに。
この辺りの道具立てがもうとにかくワクワクしました。「東京の地下に眠る謎」や路線の話、上野の不忍池の話。
東京の地下や歴史の話というと、昨年ヒットした『都市伝説解体センター』だとか、二十年ほど前に放映されていたProduction.I.Gの『御伽草子』とかでも取り上げられていたのを思い出します。
身近な場所にはひそかに思わぬ『闇』が眠っているかもしれない。そんなロマンと共に紐解かれる謎がとてつもない魅力を醸し出してくれます。
ストーリーを追う中で見えてくる、颯馬や莉乃にまつわる秘密。二人がやがて知ることになる自身の宿命。謎めいた『ラヴィーズ』や『あいは』の謎。
複数の要素が絡み合っていき、手に汗握るような展開にずっと心を掴まれっぱなしになります。
颯馬と莉乃のこれからはどうなっていくのか。プロローグで提示されていた「世界の危機」とはなんなのか。
壮大で切実で、強く読者の感情を揺さぶってくれるストーリー。一気読み必至の傑作です!