笑いと物語が同居する、奇跡の講釈転生コメディ!

本作は「公爵」と「講釈」という言葉遊びから始まりつつ、その設定をしっかり物語の核にまで昇華してしまうセンスが抜群の一作です。

主人公・ソンナ・キャローズのテンポ良い語り口と、ポンコツ気味なのに芯の強いキャラクター性が絶妙で、読み進めるほど癖になります。

学園の人間関係や騒動も、軽やかな笑いとドラマがうまくミックスされており、ページをスクロールする指が止まりませんでした!

そしてなにより、ギャグに振り切りつつもストーリーの芯は通す。この難易度の高い描写をやってのけているのが本当に凄いと感じました。

単なるコメディに留まらず、主人公の成長と人間関係の温度もきちんと描かれているため、読後の満足度がとても高いです。

軽快さと読み応えの両方を求める方に、ぜひオススメしたい作品です!