概要
その恋は、全部すれ違いだった
幼い頃、身体が弱くベッドの上で同じ毎日を過ごしていたシェリル。そんな日々を明るく照らしてくれたのは、幼馴染の少年だった。
「頑張って治すから、大人になったら結婚してね」
そう言ってシェリルは彼におもちゃの指輪を差し出した。
そして病を克服したシェリルは、十九歳になった。
優しく接してくれるロイドと、冷徹で意地悪なアレックス。
二人は兄弟でシェリルの幼馴染だが、彼女は兄のロイドに思いを寄せていた。幼少期に優しくしてくれたのはきっとロイドだと、シェリルはかすかな記憶を信じて疑わなかった。
そんなある日、シェリルの一家を狙う政敵の存在が明らかになる。家を守るために彼女に課せられたのは偽装結婚。
相手は──憧れていたロイドの弟、アレックスだった。
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