手の中の何かを失っても、いつしか取り戻せる。

青年は声変わりで少年時代の声を失いますが、優は反対に、青年になる未来を失いました。代わりに得られたものが、この高い少年のままの素晴らしい歌声だったのだと気づきます。
しかし失ったものは不遇な出来事で大きくなっていきます。
それでも、やっと取り戻したのが少年の枠に押し込められていた一人の人間だったのではと思います。

彼が歌う姿は、全身全霊そのもの。曲の物語に入り込み、聞く人の五感を揺さぶるのが切々と伝わってきます。歌う描写を読んでいるとその中に惹き込まれそうになります。

この感動を分かち合いたいのですが読み友もいないので、皆様に読んでくださいと言うしかありません。
読んでみて、感じてみてください。

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