概要
唯一の支えだった婚約者は、理不尽に処刑された。
翌朝、広場に晒された亡骸を見て、没落令嬢ルシアは誓う。
彼を裁いた王族を、地獄へ突き落としてやると。
彼女に残されたのは、婚約者の遺した最強の火竜カグツチ。
怒りを失った竜は、ルシアの復讐の剣となることを望んだ。
だがルシアは、彼を単なる復讐の道具にすることだけは拒み続ける。
復讐を誓った少女と、怒りを失った最強の火竜。
二人は理不尽な世界を焼き払いながら、王族への復讐に挑む。
これは、奪われたすべてを奪い返すための逆転劇。
絶望の底から理不尽を突き破り、呪いさえも塗りつぶす、
しあわせで、黒い、おとぎ話。
【ハッピーエンド保証】
※本作は、圧倒的なカタルシスを伴うハッピーエンドで完結します。
復讐の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!圧巻のダークファンタジー!
ぜひ幕間まで堪能し尽くして欲しい、世界観が魅力的な作品です!
多くのキャラクターの生き様がひとつの大きな奔流となってカタルシスを運んでくれます。
章によって雰囲気が変わって来るのも魅力的です。衝撃的な幕開けから、静謐で重厚な人間ドラマ、軽快さの挟まる爽快感ある後半戦。
そしてなんと言ってもラストのカタルシス!
そこまで秘されていたものが一挙に押し寄せ、感情を掻っ攫われました。
完成された、非常に広大で壮大な物語です。
長い旅路ではありますが、作者様の筆力でとても読みやすく、言葉選びや比喩表現のセンスも抜群で、酔いしれながら読み進めることができます。
しかしそれだけではありません。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!繊細かつ大胆な設定と、タイトル回収が楽しみになる導入!
衝撃的なプロローグがまず強烈でした。
“終幕”と呼ばれる惨劇を竜の視点から描き切ることで、読者の心を一気に物語へ引き込んでいます。
処刑場の血の匂い、群衆のざわめき、原型もなく転がる「大切な人間」という残酷な情景は、導入として忘れがたい印象を残します。
そして最後に放たれる「――ルシア。君は、オレの臓器(いかり)だ」という不可解な言葉が、伏線としての強いフックになっているなと感じながら読み進めました。
本編では、貴族遊戯ドラグデュエルや竜継の儀といった制度・世界観が丁寧に提示されることが印象的でした。それが決して、固い設定説明に終わらないところは、やはり筆の力と言えるのでしょう。
ル…続きを読む - ★★ Very Good!!繊細で気品を感じるファンタジー
ファンタジーですが、こういうのを「悪役令嬢もの」というのでしょうか? その辺り、詳しくないからよく分かりませんが、今作は読み手をルシアに感情移入させるための導入が順序を踏んで書かれており、その構成にまず感心しました。
また簡潔でありながら、繊細でかつ気品を感じる文章もとても優れています。特に第10話のラストには息を呑みました。あえて迂遠に表現することが、これ以上ない信条描写として効果をあげていました。
設定は少し複雑ではあるものの、読んでいれば自然に理解できるように、徐々に世界観を描写しているため、分かりにくいとは感じませんでした。
続きを読みたくなるような魅力が、冒頭から感じられる作…続きを読む