「自分にとって大切なもの」を守るために、すべてを出し切る
- ★★★ Excellent!!!
ここでは「千秋編」の6話から11話、佐久間神社の壮絶な戦い巻について書いてみます。
吸血鬼アスラの襲撃によって千秋の家族(母・愛菜 父・千里)が危機に陥る物語です。
名シーンの続出で、まず心を打たれるのは、父・千里の戦いぶりです。また目が見えず、戦闘力を持たない愛菜の強さ。夫を救うために自ら石化を受け入れ、愛する者たちに「逃げて」と言う彼女の決断は、どの術よりもパワフルです。
また、瀕死の重傷を負い、体内に黒薔薇の茎が突き出すという絶望的な状況の中で、千秋が遥(吸血鬼の血を引く混血児)「なんで……遥が謝るんだよ……」と頭を撫でる仕草はなんて感動的。
それぞれが「自分にとって大切なもの」を守るために、持てる力のすべてを出し切った非常に熱く切ない物語、傑作です。