今いるこの世界が、誰かに見られ、弄られ、操られているという恐怖。全ては神の様な存在の手の上で、全てが偽物なのかもしれない。否、そもそも本物とはなんだろう。私が、私達が見ているこの景色は、本当に現実なのだろうか。全ては、抗えない存在の手の内なのではないか。私はふと自分の机を見た。紙きれが一枚置かれていた。『ご自由にどうぞ』
主人公が意図せず迷い込んだ世界。それは夢か幻か。その不条理に立ちこめる不穏感。読者は誘導されるようにページを捲るたび、苛立ち、不安を募らせる。作者の構成力の力が目を引く、現実と非現実の融合小説。その世界観に魅せられたらもう、あなたは抜け出す事は出来ない。
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見覚えのない部屋で目が覚めた主人公の視点で進んでいくホラー作品です。始めはハッキリと分かる異物。次は反応を求めるかのような小さな変化。そして、段々と学んでいく普通。観察に果てはあるのか。主人公は解放されるのか。視線の目的とは何なのか。何一つ理由が分からない。だからこそ不気味さが拭えない。確定させないからこその恐怖。ぜひ読んでみてください。
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目を覚ますと見知らぬ「白い部屋」に閉じ込められた主人公。白い部屋のなかには料理のようなものと、一枚のメモ。「ご自由にどうぞ」主人公の言動に反応して変化する環境。主人公がその変化に気付き始めると同時に、読者にも侵蝕するような恐怖がじわじわと迫ってくる。真相に気付いていく主人公とともに感じる、静かだが根源的な恐怖に脱帽の一作。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(42文字)