鉄格子を挟んで向かい合う二人の債務者。ゲームはじゃんけんそれだけでこれほど緊迫した物語が成立するとは。
全7話・一万字という短編の枠に、協力・裏切り・欺瞞・決着という人間ドラマの全段階をぎゅっと詰め込んだ構成の密度が見事だ。ルールの「書いていない部分」を読む頭脳戦と、借金額の差が生み出す駆け引きの非対称性が絶妙で、読んでいてゾクゾクが止まらない。カイジや嘘喰いが好きな方なら間違いなく刺さる。
一気読みしてしまう爽快なテンポで、読後には長編版も読みたくなること必至。長編化決定という告知が、短編版の完成度の高さをなによりも証明している。
シンプルなじゃんけんでの勝負ですが、某ギャンブル漫画のようにブラックな対価があり、この作品はヒヤヒヤする展開をしていきます。
主人公浅田と対戦相手桐生はは互いに膨大な借金を抱えており、このゲームで借金を返済できるが、勝者は借金を負けた相手に背負わせるという恐ろしいルール、困惑しながらもじゃんけんでゲームに挑みます。他にもあいこだと両者の借金が減っていきますが、二人は借金の額が異なるため、欲や欺瞞が溢れていきます
この作品では一つの謎が提示されますが、鮮やかに解かれていきます。果たして読者の皆さんも閃くことができるでしょうか?
一万字以内の文章が紡ぐ心理戦です