ぜんぶ食べてしまえたら。

『目が沈む』を合図に、草刈屋の主人公が数々の怪奇現象を解決していく。ときどき昭和のノリになる、ホラーファンタジー。

 古今東西の怖いお話しが詰め込まれていたので、いかんせんオバケの苦手な私はビクビクしながら読み進めたのだが、主人公の性格がどこかコメディアンのよう(けっこう天然)で、そのおかげで怖さが中和され、ビビリの私でも最後まで読了できた。

 情景描写が分かりやすく、ひとつひとつがリアル。敵がどんどん強大になり、グロテスクさも増していく。戦闘シーンにも迫力があった。

 今後、お庭の荒れている邸宅の前を通り過ぎる度に、彼のことを思い出すかもしれない。

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