概要
なぜ道真は世界を破滅に導くのか?現代から平安時代へと送り込まれた首藤芹はその謎を追う。
物の怪が跋扈する平安京を舞台にした歴史ファンタジー!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人が怨霊へ、そして神になるまで。
現在は学問の神様として有名な菅原道真が主人公の歴史小説。これは一人の人間が怨霊と恐れられ、ついには神様として祀られるようになった道真の一代記である。
菅原道真は幼いころから頭角を現し、若くして官吏となった優秀な人材だった。しかし時は藤原氏の時代。道真をよく思わない者も多くあった。特にある人物からは鬼を差し向けられ道真の邸内に侵入したり、子供を呪詛されたりした。道真が出世するほど妬みを買い、ついには左遷に追い込まれる。この時詠まれたのが有名な「東風吹かば」から始まる有名な詩だ。
そんな道真に仕えている者の中に、芹という一人の少女がいた。芹はあるところから道真を観察するために送り込まれてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!菅原道真は、いかにして怨霊化したのか?
怨霊化した道真によって世界が破滅させられそうになっている現代。
そこから道真のいる平安時代へと送り込まれたのは、女子高生の芹(せり)です。特別な力を持たない彼女に課せられた使命は、道真がいかにして怨霊化したのかを探ること。
菅原家の家人となった芹は、少年・阿呼(あこ)(のちの道真)に気に入られ、傍で彼の成長を見守っていきます。その年数、まさに三十年以上! 勉学に励み、出世していく道真もまた、芹のことを家族のように思ってくれます。
このお話の面白いところは、芹のいた未来では怨霊化した道真が、この平安時代ではむしろ善き人物であることです。家族を愛し、詩を詠むことを愛し、勉学を怠らず、民草の苦…続きを読む - ★★★ Excellent!!!平安京で物の怪と歴史に触れる🌸👘――現代少女が見届ける怨霊誕生譚👧🌕
『月夜、梅花を詠む〜物の怪が跋扈する平安時代、菅原道真が怨霊化するまでを追う〜』は、「菅原道真=怖い怨霊」という歴史の“結果”だけを知っている私たちに、その裏側にある感情と時代の空気をもう一度考えさせてくる伝奇ファンタジーです📜✨
平安京という、政治と儀礼と噂話が渦巻く都を舞台に、物の怪たちが跋扈し、人々は怨霊を怖れつつもどこか諦めたように日常を続けている👻🌓
その中へ、現代の少女・首藤芹という“異物”が放り込まれることで、読者は歴史の只中を外側と内側、二重の視点から眺めることになります📚👘
また「怨霊になる」と決まっている人物を追う物語なのに、それでもなお“運命に抗う物語”として機能…続きを読む