タイトルの悪食ってそういうことか……
- ★★★ Excellent!!!
五十を過ぎた中川という男が主人公の本作。
平日は仕事をして家に帰ってくるだけ、休日は誰かと会う予定もなく、布団の上でごろごろと過ごす、そんな無気力で寂しい日々を彼は送っていた。
他にすることもなかったので、散歩に出た中川は、中学時代の同級生である村田に偶然出会う。立ち話もなんだからと村田を自宅に招き、昔話に花を咲かせたあと、村田の提案で二人は唐突にしりとりを始めることになる……のだけど……やはりこの作者の作品だからそうなるよなあという展開がそこから先に待っていました(笑)
最初は穏やかな空気だったんですけどね、しっかりホラーでした。
タイトルの悪食の意味がわからなかったのですが、物語の後半でそういうことか……と理解すると同時にゾッとしました。
サクッと恐怖を味わいたい方におすすめの作品です。