異世界ものが好きだが「世界設定にもう一段の驚き」が欲しい人は読むべき!

夜の森道で“光”に呑まれた青年が辿り着いたのは、巨大樹に抱かれたエルフの里。
異邦人として迎えられ、警戒され、それでも少しずつ関係を結んでいく過程が丁寧で、読後の余韻が次の展開への期待を持たせます。

説明的な動線はないのに、キャラクターの心情、印象が際だち実に秀逸な文章運びに、グイグイと引き込まれていく。

本作は「剣と魔法」の手触りを保ちながら、世界の成り立ちに“多次元”“惑星規模”の含みを持たせており、先へ進むほど地平が広がるタイプの物語。
幻想的な情景描写と、背負う使命がストーリーの根幹でもあるヒロインの存在感も魅力です。異世界ものが好きで、世界観の奥行きに浸りたい人に絶対におすすめ。

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