概要
一万の死者が眠る村で、黄金は罪を照らす。
歯科大学を卒業しながらも国家試験に落ちた梶山元治は、父の急逝を機に故郷の過疎集落へと戻る。継ぐはずだった歯科医院は、父の死とともに閉ざされ、残されたのは膨大なカルテと赤字の帳簿。失意の中、彼は父の遺体の金歯を自らの口に埋め込む。
やがて元治は、カルテに記された金歯の記録から、かつて土葬された老人たちの頭蓋骨に金が眠っていることに気づく。父の助手・綾子と共に、夜の墓地を巡り、頭骨を掘り起こす日々が始まる――
やがて元治は、カルテに記された金歯の記録から、かつて土葬された老人たちの頭蓋骨に金が眠っていることに気づく。父の助手・綾子と共に、夜の墓地を巡り、頭骨を掘り起こす日々が始まる――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!遺骨から金歯を抜けば……!!
これも、非常に『落語的』な物語に感じました。
主人公は父親の歯医者を継ぐために実家へ。
しかし待っていたのは、父の悲報でした。
この父親、患者優先で金儲けは二の次に考えていた良医だったために、もうけが全くなく、社員への退職金も払えない状態でした。
しかし、主人公は父の記録を見て、あることに気がついたのでございます。
金歯が安価だった頃。
みんなして金歯を入れていた。
ある過疎化した集落の遺骨から金歯を抜き取れば……そこそこの金になるんじゃないか……?
恐ろしいことを考えますねえ。
しかしこの不条理。実に落語的だと私は思うのです。
欲にまみれた人間の業と言いますか、…続きを読む