繫栄と抑圧の混在する多彩なるヴィクトリア朝を、仇花のように駆け抜けた才人ルイス・キャロル。お馴染み『不思議の国のアリス』のナンセンス世界を通して、教養の坩堝(るつぼ)が溢れ出します。どのように汲み取って味わうのかは、読んだあなた次第!
メルヘンな世界で繰り広げられるのは、骨太でどっしりとした歴史・文学史考察。アリスたちの口を通して軽やかに語られるため読みやすく、それでいてとても読み応えがある内容です。アリスのモチーフが好き、文学が好き、イギリスの歴史に興味がある、独特の世界観を味わいたい、知識欲が刺激される作品が好き、そんな人にオススメです。
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