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概要
私の記憶はデリートされるけど、私の肌は誰が私を愛したか知っている
私、内藤香子(ないとう きょうこ)の記憶は永続しないし、過去の記憶も現在進行中の記憶さえも断片的に明滅する。この症状は中学生時代に現れたと思う。その原因が先天的なものか、後天的なものか専門的知識のない私自身には判断がつかない。
気付けば、私は長時間砂浜にしゃがみ込んでいた。自分の記憶からすると失恋したそのショックで、鎌倉の砂の上で憂さを晴らしていた。突然の雨が私と彼を会わせてくれた。初対面なのにどこか親しみのある彼。濡れた私は彼と彼の母親は家に招き入れられ、優しく接してくれた。私好みの衣装が通された部屋にあった。
私はこの春に大学進学のために上京してきた山陰の娘。私の従姉妹の麻未と麻耶が東京に住んでいた。麻耶とわたしは同学年で、誕生日もほぼほぼ近い。この春から同じ女子大に通うことになっ
気付けば、私は長時間砂浜にしゃがみ込んでいた。自分の記憶からすると失恋したそのショックで、鎌倉の砂の上で憂さを晴らしていた。突然の雨が私と彼を会わせてくれた。初対面なのにどこか親しみのある彼。濡れた私は彼と彼の母親は家に招き入れられ、優しく接してくれた。私好みの衣装が通された部屋にあった。
私はこの春に大学進学のために上京してきた山陰の娘。私の従姉妹の麻未と麻耶が東京に住んでいた。麻耶とわたしは同学年で、誕生日もほぼほぼ近い。この春から同じ女子大に通うことになっ
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