概要
桜は、卒園した子の数だけ植えられていた。園長は、その下で死んでいた。
【柚木刑事シリーズ〈カクヨム篇〉第三作】各作品は独立した事件です。本作からお読みいただけます。
児童養護施設「若葉園」の園長・桐生誠一が、庭の石段の下で死んでいた。
七十八歳。五十年にわたって園を守り続けた人物だった。
現場に立った県警の柚木は、ひとつの違和感を覚える。転落死にしては、血が少なすぎる。
園長室からは、公式の帳簿とは別に、五十年分の手書きの記録が見つかった。
そこに書かれていたのは、卒園していった子どもたちへ、園長が私費で渡し続けた金の記録だった。
庭には桜が植えられている。一本ごとに、ひとりの子どもの名前がある。
その庭で、園長は誰と、何を約束したのか。
老刑事と若い相棒が、五十年分の記録をたどっていく。
※作中に、児童虐待および自死を想起さ
児童養護施設「若葉園」の園長・桐生誠一が、庭の石段の下で死んでいた。
七十八歳。五十年にわたって園を守り続けた人物だった。
現場に立った県警の柚木は、ひとつの違和感を覚える。転落死にしては、血が少なすぎる。
園長室からは、公式の帳簿とは別に、五十年分の手書きの記録が見つかった。
そこに書かれていたのは、卒園していった子どもたちへ、園長が私費で渡し続けた金の記録だった。
庭には桜が植えられている。一本ごとに、ひとりの子どもの名前がある。
その庭で、園長は誰と、何を約束したのか。
老刑事と若い相棒が、五十年分の記録をたどっていく。
※作中に、児童虐待および自死を想起さ
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