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概要
二十年、母は提灯を灯し続けた。帰らない息子の、目印として。
川で、身元のわからない男の遺体が見つかった。両手には古い火傷の痕。遺したものは、白い石が二十個だけだった。
県警捜査一課の柚木と、新人刑事の三雲が辿り着いたのは、二十年前に城見町で起きた倉庫火災である。放火犯とされたのは、当時十六歳の少年。少年は町を捨て、以来消息を絶っていた。
町の南の外れに、老いた母が一人で暮らしている。「火付けの母」と呼ばれながら、二十年、盆のたびに軒先の提灯を灯し続けた女だった。―帰ってくる息子の、目印として。
誰も掘り返したがらない二十年を、二人の刑事が拾って歩く。
地方の町の、記憶と赦しの物語。
※本作の柚木は、Kindleで刊行中の『柚木刑事シリーズ』(全三巻)と同じ、県警捜査一課の柚木数馬です。
※続編『忘れ雪』(全十六話・完結)を公
県警捜査一課の柚木と、新人刑事の三雲が辿り着いたのは、二十年前に城見町で起きた倉庫火災である。放火犯とされたのは、当時十六歳の少年。少年は町を捨て、以来消息を絶っていた。
町の南の外れに、老いた母が一人で暮らしている。「火付けの母」と呼ばれながら、二十年、盆のたびに軒先の提灯を灯し続けた女だった。―帰ってくる息子の、目印として。
誰も掘り返したがらない二十年を、二人の刑事が拾って歩く。
地方の町の、記憶と赦しの物語。
※本作の柚木は、Kindleで刊行中の『柚木刑事シリーズ』(全三巻)と同じ、県警捜査一課の柚木数馬です。
※続編『忘れ雪』(全十六話・完結)を公
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